2017年秋 MANNINA 2度目の訪問

 

最初にフィレンツェのMANNINAに訪れたのは2013年秋。

翌年の暮にお亡くなりになられたとの訃報が届き・・・

2017年に今一度、訪問させていただきました。

少しばかりお店がどうなっているか不安を抱えつつ・・・

ベッキオ橋を渡り、少しあるいて・・・お店を発見!!

以前と変わらぬ佇まいのお店でした。

 

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恐る恐る中を覗いてみると・・・なんと、大勢のお客様が!!!

(少し心配した自分が恥ずかしくなってしまいました。)

 

以前カウンターにいらした息子さんの姿は見られませんでしたが、

奥様?と日本人のスタッフが接客をされていて、とても会話が

出来る状況ではなかったので、ご挨拶だけさせて頂き後日訪問

することにしました。

 

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こちらの工房では日本人スタッフが大活躍されているとのことでしたが、

日本人が接客も担当されてるのを拝見し、嬉しい気持ちに。

 

MANNINAさんとお会いし、お話しできたのは1度だけでしたが、

靴作りに対する想いを拝聴した時は、やさしい語り口に拘りの技術を紹介

頂き、感動したことを思い出しました。

 

また、以前、同工房に勤めていた日本人スタッフ(女性)がフィレンツェで

独立する際に、食事の面倒はもちろん、部屋を借りたり、経営面をサポート

してもらえたと感謝の言葉を述べられていました。何だか嬉しい話ですよね!

 

次回、訪問時はMANNINAイズムを継承したスタッフが作った靴を1足

オーダーしてみたいと思っています。

 

<MANNINAさんとの出会い>

http://shoeshiner.jugem.jp/?eid=1122

 

 

 

| イタリア見聞録 | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
イタリア研修2017年 シルバノ ラッタンジ@フィレンツェ

 

イタリアはフィレンツェに行ってきました。飛行機

 

前回の研修では行けなかったお店を中心に、訪問してみました。

 

 

5つ★キラキラホテル、フォーシーズンズホテルの前にあるSILVANO LATTANZI氏

 

のお店です。

 

高級ブランド街でも、さらに上級な仕立て屋さんなどが並ぶ一画です。

 

このお店は、プレタも用意はありますが、基本的にはビスポークの受注をす

 

るためにお店のようです。

 

この店名は同氏の名前でもあり、グローバル展開するときの店名とのこと。

 

 

1971年に同氏が立ち上げたブランドが・・・ZINTALA

ラッタンジ・・・ジンタラ・・・名前を逆さまに読む?

ユニークなブランド名です。

 

おやぁ?TOKYOと書いてあります・・・ZINTALAがTOKYO

にあるとは知りませんでした。

 

 

早速店内へ。

 

BGMも無い静かな空間に、見事な逸品がズラリ・・・

 

女性の店員さんに挨拶し、店内へ。

 

ひとつ一つが見事なオーラを放ち、美しく磨かれ艶やかに輝いていました。

 

(いろいろなお店を訪ね歩いていますが、ディスプレイされた靴が一番艶や

かに輝いているように思えました。)

 

これらはプレタではなく、ビスポークのモデルです。

 

イギリスやフランスとは異なる独自のデザインが特徴的でした。

 

 

気分が高揚してくるのがハッキリとわかります♪

試し履きをすると物欲が抑えられなくなる感覚に・・・自分の中で葛藤が

始まっていました。

 

気に入ったデザインを手に取り、眺めていると・・・店員さんが笑みとともに・・・

「試し履きしてみませんか?」

 

<心の声>

したい!試し履きしたい!でも買いたくなっても買えない・・・

一生物を手に入れるチャンスじゃないの?

もう来れ無いかもしれないよ?日本じゃ買えないよ?

 

自分を誘惑する邪念と戦うこと1分?

「大丈夫です・・・もう少し他のモデルも見せてください!」

と、現実に戻り・・・・。

 

 

 

その後は、本来の目的でもある研修であることを

肝に銘じながら、お店の歴史や磨きについて教えて頂きました。

 

ディスプレイを見ながら学んだことは、やはり、エナメルのような単一の

輝きではなく、艶やかさのグラデーションで曲線を美しく魅せる輝きが

デザインを魅力的にする輝かせ方であると。改めて自分たちのポリシー

が間違え出ないことを再認識できた1日でした。

 

 

フィレンツェは街そのものが世界遺産に登録されるような素敵な街です。

そんな街の特別な一区画にあるシルバノラッタンジ・・・

いつかはこれを履いてフィレンツェの街を歩いてみたい・・・。

 

| イタリア見聞録 | 18:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ROMA研修
 
ROMA散策開始です!

いきなり!ドライビングシューズ専門店です!

今ではPRADA Grの会社です。

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イタリアの高級スポーツカーが似合いますね!

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高級ラインもあるようです!

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続いてSANTONI

イタリア人はSANTONIを買わないそうです!驚きました!

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じゃ、こっちが人気??

違うようです・・・じゃ、どのブランドがイタリアで人気??




このイギリスブランドです!ビックリ!!

イタリア人は細身でスタイリッシュなデザインよりも、定番で
少し丸味のあるデザインを好むそうです!

そういえば・・・街を闊歩するお洒落なイタリア人をSNAPし

てたんですが、みな・・・靴は光ってないし、

丸味のあるものばかりでした。







イタリア人は自分で靴をお手入れするそうです。
アクセサリー屋さんがあったので覗いてみました!


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今回のイタリア研修の本題は、ここに来ることでした・・・

なぜ、そう思うに至ったか・・・イタリア人働き方という本で、
イタリアに靴磨き専門店があると知ったのが・・・5年前です。




色々調べてみると・・・やっとHPも見つけて・・・ビックリ!

綺麗な方です!




手つきも慣れたものです!




預かりが沢山あり、この当時は空港にもお店を出していたみたいです。




ドキドキしながら・・・

なかなか見つからない・・・・

やっと見つけました!こじんまりした素敵なお店です!



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入って、お話を始めると・・・日本人は嫌いだ!!

写真もメモもやめて!と・・・

どうも、5〜6年位前に日本人にビジネスを持ちかけられ、ビジネスチャンスと思った彼女は全てを教え、動画まで撮られたようです。この日本の会社は最後の最後で彼女の期待を裏切り、自分達でビジネスをすることを選んだそうです。

次に日本のとあるメーカーが彼女の知名度を活かして、製品を作ろうと持ちかけたみたいです。
この会社の応対に彼女は憤慨し、ビジネスの話を断ったようです。

こんな話が続き、彼女は日本人が嫌いなのだと・・・
こんなことをされたら、嫌いになりますよね・・・日本人として恥ずかしくて・・・

そんな彼女にお手入れして頂いたパラブーツ!
革が蘇りました!う〜ん、最高!

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続いて・・・女性靴専門のビスポークメーカーです。

決して派手ではなく、上品なデザインが特徴的でした。

奥様が営業で、旦那さんが作るそうです。

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と、まぁ、収穫もありましたが、悲しい気分になった研修でした。

次回の研修はナポリ行こうと思います!!



どうなってるんでしょう・・・チャオ!

| イタリア見聞録 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
熱き職人 Roberto Ugolini
 

イタリアはフィレンツェを代表するブランドのひとつ、

ロベルトウゴリーニ・・・街のハズレに工房がありました。


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Roberto Ugolini 店内から職人の熱気が・・・・

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http://www.roberto-ugolini.com/index.html


店内に入ると・・・いきなり・・・ご本人が靴作りをしていました。
店内に入った私の顔を見て、すぐに視線を手元に戻す。



集中力がすごく、声をかけられませんでした。
彼の前にいる男性が靴の仕上げの磨きを担当しているようです。

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歴史あるブランドですから、ラストがズラリ・・・

静かに流れる時間の中で、いろんなお話を聞かせていた

だきました。

会話中も手を休めることなく、話していても意識は手元を

離れませんでした・・・・

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どれも美しい・・・

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ここにも日本の方がいました。靴作りを学びに来ているそうです。
イタリアでは日本人の働きが高く評価されているようです。

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磨きの道具が・・・あのブランドでした。
プロセスはWAXオンリーで輝かせているようでした。

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最後に彼の口から、

「靴作りが好きでなければ続けられない!」

と熱いコメントがもらえました。

This is 職人

妙に緊張した時間でした・・・



この日がフィレンツェ最後の日でした。

次はローマです。

駅でなんと・・・あのフェラーリの会長がオーナーのITARO

が止っていました。本当はこれに乗りたかったのですが、

普通の新幹線を手配。記念に1枚パシャ・・・






| イタリア見聞録 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
La Calzolaia
 
MANNINAさんのお弟子さんであった方のお店です!

なんと・・・日本の女性です。

MANNINAさんの工房で数年経験を積んだところで、

彼から独立を促された

ようです。このお店も彼が見つけてきたと・・・・

インタビューしている時にいきなり彼が登場です。

様子を見に来たとのこと。


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そんな彼女は、寡黙で黙々と仕事をこなすタイプの女性です。

MANNINAさんが仕事をサポートしてくれるのも、

彼女の人柄です。

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専門は当然、ビスポークですが、靴修理も出掛け手います。

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靴作りに必要な機材がズラリ・・・

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彼女が手掛けたビスポークの木型です。

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女性用のビスポークも手掛けているようです。

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| イタリア見聞録 | 00:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
新生 Stefano Bemer
 
イタリアはフィレンツェで忘れてはいけないブランド・・・

Stefano Bemer ・・・天才職人だった彼が2012年7月、

48歳の若さで急死を遂げる。

その彼の意思を継いで、新しいオーナーとその仲間達が新

しい工房で心機一転、新生 Bemerを立上げました。

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入口からどーん

目の前にStefano Bemerの名前・・・・広く美しい工房・・・


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美しいデザインが並んでいます。今のBemerは基本的に

新しいデザインは無いようです。

もし、求められたらBemerの奥さんがデザインをするとのこと。

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Bemerの靴箱は木製の箱で出荷されるようです。

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そんなBemerの右腕で今もこのブランドを支えている女性・・・

なんと!ここも日本人の女性です!素敵な方でした!

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木型は多すぎてしまいきれないので飾っているようです!

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出荷最終工程です。磨きの工程です。

なれた手つきで美しき磨き上げていました。


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匂いは・・・あのブランドでした。

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各色が揃っていました。

磨きのプロセスを教わると、ほぼ靴みがき本舗と同じでした。


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晴れたイタリアの石畳の上を歩くと似合いそうな逸

品がズラリ・・・いやぁ〜いいですね!全部欲しい!

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このブランドも日本人が支えています!

がんばれニッポン!
| イタリア見聞録 | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
MUSEO SALVATORE FERRAGAMO
 
さて、この方だれでしょう?

フィレンツェといえば・・・そうです!フェラガモです!



本店の地下にあるミュージアムにいってきました。



入場料が必要なんです!



フェラガモさんの過去の映像が流れ、静かな室内には

過去の逸品がズラリ!

こんなデッサンも・・・・



空を飛べるブーツ・・・





フェラガモさんの漫画です。

言葉が無いのですが、絵からそのストーリーが手に取る

ように理解できます!











女性の靴のデザインの豊富さに驚かされました。

フィレンツェに行かれる際は、是非、行ってみてください!
| イタリア見聞録 | 13:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
フィレンツェ セレブ御用達 Mauro volponi
 
フィレンツェで高級靴店を見つけました。

聞くところによるとセレブ御用達のお店だとか・・・



http://www.maurovolponi.it/it/

ディスプレイされている全てが欲しくなりました。




これは素足で履く夏用の靴だそうです。
革靴を素足で履くなんて・・・日本の俳優さんだけかと思ったら・・・



欲しくなりました・・・色も美しいですよね。





足りないのはShoeCareコーナーですね。



珍しいアンティーク仕上げですね。



フィレンツェに行かれたときは、是非、のぞいてみてください!


| イタリア見聞録 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ZENOBI
 
日本ではセレクトショップやWebで販売されているZENOBI

フィレンツェに店舗があったので、ちょっとのぞいて来ました。





一際目立った逸品です。
高そうな革が使われています。

イタリア靴の特徴でもある細身ではないですね。




こちらも・・・



こちらも・・・




さらにこちらも・・・高そうです。(実際高いんですけどね)



ゆったりしたつくりは日本人にも履きやすそうです。







これならビジネスでもOKですね。



フィレンツェに行かれるときは、是非、のぞいてみてはい

かがでしょうか。沢山の素敵な逸品がディスプレイされて

います。見ているだけでも楽しくなりますよ。



| イタリア見聞録 | 23:25 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
MANNINA
 
イタリアはシチリア島に生まれ、17歳の時にフィレンツェに
来て、靴工房で丁稚奉公からはじめ、現在に至る。

この方がMANNINAさんです

どうですか・・・この優しい笑み

話し方も穏やかで、人のよさがにじみ出ています。





ここは工房です。



http://www.manninafirenze.com/jpn/azienda_jpn.html

いつもこのイスに座り、靴作りをしているそうです。




様々な革を試しているとのこと。



お弟子さんが一人・・・イタリア人の方でした。



あれれ・・・となりにも作業部屋が・・・
なんとお二人とも日本人です。修行をされているようです。

本場で靴作りを学ぶ日本人・・・
努力する日本人を靴みがき本舗では応援したくなります!

がんばれニッポン!



歴史あるブランドゆえ、ラストが沢山あります。



丁寧に特徴を教えて頂きました。





こちらはお店です。

ベッキオ橋を渡り、少し行ったところにあります。

高級感あるお店に並ぶ逸品・・・




こちらの靴はイタリア靴の特徴がみられません。
どちらかというとイギリス靴?ゆったりしたシルエットが
MANNINAさんの特徴ですね。



ただ、革やデザインには拘りがありますね。



なんと女性靴も・・・華がありますよね。






女性靴の方が多そうです・・・



高そうな逸品が飾ってありました。



なんと小さな子供用の靴も・・・



これは息子さんが履いていたMANNINAさんのビスポークです。
イタリアらしい美しい色ですね。デザインはイギリス靴を
髣髴させますね・



靴のお手入れについてもレクチャーして頂きました。
詳しくはまた次回にでも・・・

細身よりもゆったりしたデザインが好きだからもありますが、
MANNINAさんの笑顔がとても魅力的で、彼に魅了されて
しまいました!

いつかはオーダーしたいな・・・

以前ご紹介しましたが、MANNINAさんの切り絵です。



切り絵からも人のよさがにじみ出ています。





切り絵師 俊寛 HP

http://homepage2.nifty.com/shunkan/








| イタリア見聞録 | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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