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俳優・岸谷五郎、街を呼吸する。第10回新橋

 

岸谷五朗が部下との不倫に溺れる主任を演じた映画

『夜明けの街で』のラストシーンは、新橋駅前の広場だった。

喪失感から放心したように立ちすくむ彼の周りを多くの通勤

客が通り過ぎる。もちろんすべてエキストラだが、実際に収

録した朝に多くのリアルなサラリーマンを見たそうだ。

「電車が着くと、改札からどっと人があふれてくるんですよ

ね。どこの駅もそれは同じですが、新橋の場合はほとんどが

会社員という感じがしました」

確かに、東京でサラリーマンの代名詞となる駅といえば、有

楽町でも品川でもなく新橋だろう。ほかでは学生や主婦もそ

れなりにいるものだが、新橋ではスーツにネクタイの男性の

割合が圧倒的に多い。情報番組の街頭アンケートで、昼であ

れば移動途中、夜であれば赤ら顔のスーツ姿にレポーターが

マイクを向けるのはこの駅前広場になる。

 

<AERA STYLE MAGAZINE>

キャプチャA.JPG

かつて、新橋駅近辺には多くの靴磨き職人がいた。最盛期には20人

を超えていたという。終戦後から高度成長期以前、日本の道路は都

心であっても舗装が不完全なところが多く、革靴はすぐに汚れた。

そのまま得意先には行けない。そんなとき、駅前に列を並べる靴磨

きの職人は頼りになる。世間話をしながら、短い時間にピカピカに

磨き上げられた靴に元気をもらい、次の会社へと向かっていった。

 

「僕自身はいろいろなアルバイトをやってきましたが、サラリーマ

ンの経験だけはないです」と笑いつつ、岸谷はこう続ける。「こう

いう人たちが日本を支えてきたんだな……と思いましたね」

道はきれいに整えられ、靴はぐっと品質が良くなった。同時に他の

エリアと同様、新橋でも靴を輝かせる職人芸を見ることはほとんど

ない。だが、再開発を数年後に控えた駅の近辺は、まだ前世紀の薫

りを残している。

「誰もが仕事に向かう苦しみを抱え、でもそれゆえの強さを持って

いる。僕とは真逆のキャリアなんだけど、勇気をもらえます」

焼け野原となった日本を復興させたのは、まぎれもなく靴の底を擦

り減らして歩く男たちだった。昭和から平成、そして次の元号へと、

駅を通りつづけるその心意気はきっと受け継がれてゆく。

 

<新橋とは?>
港区のなかでは最も中央区に近いエリアであり、埋め立てられてい

まはない汐留川にかかっていた橋がその名の由来。明治5年に鉄道

が横浜との間に、同15年に日本橋まで馬車鉄道がそれぞれ日本初

で敷設されるなど、公共交通機関による発展の嚆矢(こうし)と

なった。大正期まではさまざまな町名があったが、関東大震災後の

区画整理でその多くが廃止され、「新橋」の名で1丁目から7丁目

まで統一された(現在は6丁目まで)。現在、駅前の広場には鉄道

発祥の地を記念して蒸気機関車が置かれ、ビジネスマンの待ち合

わせ場所として格好の目印になっている。

 

<訪れた店>
靴みがき本舗
新橋駅前ビルにある新しい形態のシューシャンサービス。若い職人

たちの丁寧な仕事ぶりには定評がある。希望に合わせて仕上げのメ

ニューもさまざま。八重洲地下街、浜松町駅近く、ホテルニューオ

ータニなどのホテルなど、ほか4店舗でもサービスを提供。また、

隣にある新橋駅前ビル1号館には修理も行う姉妹店「シューシャイ

ン東京」が入っている。ケア&シャイン¥2,160〜 

東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館B1 03-3572-5177

営業時間 月〜金10時〜21時 土10時〜18時 日休
http://www.kutsumigakihonpo.jp/

| お店紹介 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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